クイックマンからのお知らせ
クイックマンデータ復旧サービスでのハードディスクの障害について
データ復旧におけるハードディスクの障害状態とは?
日本国内には多くのデータ復旧サービスを提供する会社があります。
それぞれの復旧会社がそれぞれの様々な基準を設定してデータ復旧サービスを提供しているため、皆様からの目線で
比較する基準がわからないという方がほとんどではないかと思います。
クイックマンではデータ復旧サービスを提供するにあたり、パソコンがよくわからないという方々に対してもご理解を
いただけるように、障害状態の設定や説明を行っております。
以前より投稿しているコラムなどに障害状態案内する記載が見当たらなかったため、今回クイックマンのデータ復旧サービス
における障害の判断基準などを紹介したいと思います。
①障害の種類
クイックマンでは、ご相談いただいた方にもお分かりいただけるように
・論理障害
・物理障害
・重度物理障害
という三つの障害カテゴリをデータ復旧の専用機器であるPC3000を使用し、状態確認を行って案内をしています。
②論理障害
PC3000を通しての診断ではハードディスク自体に物理的な損傷は見つからない状態ではあるけど、ディスク上に
書き込まれている情報を正常に読み出せない場合、論理障害としての対応を行います。ほとんどの場合が、
データ解析ツールを使用することで、失ってしまったデータを取り戻すことができます。しかしながら、
フォルダやファイルを構成する情報に破損があった場合、本来あるべき場所にデータが存在していなかったり、
ファイルが見つかったとしても開くと破損していた、などのデータの損傷が発生する場合もあります。
③物理障害
PC3000を通して診断を行った際に、ディスク上に書き込まれている情報の読み出しが正常に行えない領域が見つかった場合、
物理障害としての対応を行っています。ハードディスク内部のディスク上にはセクタと呼ばれる小さな部屋のようなものが
あり、このセクタの中に皆様が保存されている情報が書き込まれています。本来のハードディスク上の動きとして、
セクタ上のデータの読み書きが不安定であると検知されると別のセクタへ情報を移動させ、不安定なセクタを使用できなく
するという処理が発生し、安定して動き続けるようにするのですが、突然のトラブルでセクタ上の情報移行ができなくなって
しまうと、読み出しができない領域に対して無理やり情報の読み出しをしようとしてパソコンが固まったり、
ブルースクリーンが表示されるというような動きをすることがあります。このような場合、パソコン上での情報の読み出しを
行おうとすると、データの読み書きを行うヘッドに大きな負荷がかかり、破損をしてしまう場合があります。
このような状態をできる限り避けるためにPC3000を使用しています。PC3000からハードディスクを制御してすべての
セクタ情報を読み出して正常に動くハードディスクへと移行(クローン作業)させることで、安全にデータを復旧できるように
しています。
④重度物理障害
こちらについては、インターネット上でもよくある、電源を入れるとカチカチであったりカッコンカッコンという異音が
発生して正常に起動しない状態です。ここまでの状態になると、専任のエンジニアが部品交換や調整などの物理的な
措置が必須となり、専門の知識と経験がなければ対応ができません。そして応急措置として正常に動く状態を作り上げ、
物理障害の時と同じようにPC3000を使用してクローン作業を行っていきます。そして、作成したクローンディスクから
解析ツールなどを使用して、データ復旧を行っていきます。
注意していただきたいのが、ハードディスクは正常に認識するけど重度物理障害と診断される場合です。ハードディスクの
構造として、データの読み書きを行うヘッドには、組み込まれているディスクの枚数に合わせて1本以上のアームがあり、
それぞれの先端にディスクに対して情報の読み書きを行うチップが組み込まれています。このチップが劣化して
破損すると、一定領域内の情報が完全に読み出せなくなります。ハードディスクの制御情報などが書き込まれている
領域であれば、起動後に異音などの発生があるのですが、保存されているデータのみが書き込まれているような場合、
実際のフォルダやファイルへのアクセスを行った時点で異音が発生したり、ハードディスクが固まるという現状が
発生するため、障害の重症化に気づかないということが多くあります。
⑤ハードディスクは壊れるもの
障害が発生した機器をお持込される際に、お客様から”パソコンが壊れるとは思わなかった”ということをよく伺います。
しかしながら、ハードディスクは絶対に壊れないというものではありません。何かしらの要因で”障害発生=壊れる”となって
しまいます。また、障害発生時点からデータを取り出そうとネットで調べた手法を試した結果、手の打ちようがなくなった
障害機器を持ち込まれた結果、重度物理障害であったということもあります。実際に障害発生時点の状態を予測できるわけでは
ないため、結果論として重症化しているというところまでのお話しかできませんが、可能性を考えると悲しい気持ちに
なってしまいます。
大切なデータを失わってしまわないためにも、できる限り定期的にバックアップを行い、データを守るための行動を
行っていただければと思います。
まとめ
障害状態については冒頭でもお伝えした通り、簡潔に3段階に設定して案内を行っています。
そもそもで、データ復旧というものに対して、ご相談をいただくまでは未知の領域である方がほとんどです。
難しい説明をしていかにもという案内を行うのでははく、できる限りご理解いただけるように説明を行って、
納得いただいたうえでご依頼をいただくよう、クイックマンのエンジニアは努めています。
まずはお気軽にご相談ください。
クイックマン(S&Eシステムズ株式会社) フリーダイヤル:0120-775-200
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