データ復旧事例
うっかり間違えてフォーマットしてしまった外付けHDDからのデータ復旧
障害状況
メーカー:Buffalo 型番:HD-LC2.0U3(2TB)
症状:誤フォーマット 障害状態:データ削除
作業用のデータと納品用のデータと客先環境のデータそれぞれを別の外付けHDDを使用していました。納品用のデータのバックアップを作業用HDDに保存していたので、用が済むと納品用HDDは常にフォーマットをかけるようにしていました。先日、新しい納品データを渡し終え、別の作業のとりかかる前に、納品用HDDのフォーマットをかけたつもりでいました。すると、作業を行おうとしていたHDDのデータが完全に消えてしまっていました。SQLserverのデータベースとそれに付随するデータなのですが、データを取り出すことは可能でしょうか?
対応内容
念のため、HD-LC2.0U3の診断を行いました。物理的な障害はなかったので、データ領域へのアクセスを行いましたが、データは見えていない状態でした。論理障害用の復旧ツールを使用して解析を行ったところ、一部フォルダの構成が崩れてしまっていましたが、データが存在していることを確認しました。データのオープン確認を行ってみると、問題なく開くことができたので、お客様にもデータの確認を行っていただきました。8割ほどのデータは元の構成に戻って入るけど残りがフォルダ名が変わってしまっているとのことでした。フォルダ名が変わっている中で必要なデータを探し出し、データのオープン確認を行ったところ、こちらについては、20ファイル中10ファイル程度のファイルを開くことができる状態でした。ただ、確認していただいている限りでは、必要なデータは開けているとのことでしたので、そのまま復旧データとしてお渡ししました。。
担当者より
ディスクのフォーマットに限らず、データが消えてしまった、消してしまった場合は、HDDにデータが書き込まれる際の性質上、データ領域全体をスキャンすることがどうしても必要です。全体をスキャンすることで、過去に削除されたデータや、スキャンツール上でファイルと判断された意味不明なデータが出てきたりします。この意味不明はデータが、ファイルのオープン確認に際に破損データとして読みと取られていることがほとんどです。また、今回のように、フォルダの一部の名前が変わってしまったのは、フォーマットをかけたことにより、もとからあったファイルの目次部分が破損してしまっていることが原因です。ファイルの情報が欠落していなければ、表示されたフォルダの情報やファイルは問題なく開いていくことができます。こればかりは、解析作業を行わなければ判断ができないので、お預かりしてお急ぎであってもお時間をいただくことができればと考えています。
誤フォーマットされて時間がたっていなければ、データを取戻せる確率は非常に高いです。まずはフリーダイヤルからご相談いただきお持ち込みくださいますよう、よろしくお願いします。