データ復旧事例

ノートパソコンで異音が発生したハードディスク(ST1000LM024)からのデータ復旧(重度物理障害　奈良県奈良市　PCサポート業)

投稿日：2021.06.05 更新日：2021.06.05

メーカー：DELL製 (内蔵：Seagate製)
型番：Inspiron15(内蔵：ST1000LM024)
症状：異音が発生
障害：重度物理障害
費用：99,800円(税込109,780円)～
期間：2日程度

※オプション料金別

お客様より

お客様からお預かりしたノートパソコンのハードディスクです。現地サポートで訪問し、簡単にハードディスクの状態を確認すると、非常に小さな音でカチカチといった感じの音がしたためお客様に状況だけ説明し、パソコンの修理対応を現地で行って、ハードディスクだけを預かってきています。デスクトップに保存しているエクセルやワードPDFなどの文書系のデータで特に直近2週間ほどの間に保存したデータが最重要です。できればすべてのデータが欲しいですが、最悪はデスクトップのデータだけでも復旧してほしいです。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

診断の結果

専用機器にてハードディスク(ST1000LM024)の初期診断を行いました。専用機器上で通電を開始してほどなくしてチッチッチッチッという音が微妙に聞こえてきました。耳を近づけると、はっきりとしたカチカチ音が確認できたため、ヘッド稼働不調による重度物理障害と診断しました。

復旧作業にチャレンジです

ハードディスク(ST1000LM024)を開封し、目視の範囲内で傷などが発生していないかの確認を行い、目立った傷などはなかったためヘッド交換作業を行いました。その後改めて専用機器に接続し、起動確認を行ってみたところ、正常に起動できることが確認できました。制御情報のバックアップを行い、クローン作業を実施しました。最初の内は少し不良セクタが発生していましたが、ほどなくして安定して情報の取得を継続していましたが、一定のタイミングで、ハードディスクからの読み込みが止まり、数秒後にまた動き出すような状態でした。最終的に99%以上の領域取得に成功し、作成したクローンディスクを使用してデータ領域へのアクセスを行ってみたところ、データ領域内にフォルダの存在が確認できました。

復旧作業の結果

お客様からあらかじめ伺っていた重要度の高いファイルのオープン確認を行ってみましたが、選択したファイルすべて正常に開くことができたためデータの取得を行い、お客様に納品前の確認を行っていただきました。お客様も重要なデータが開けることを確認いただけたため、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

2.5インチサイズのハードディスクで発生するカチカチ音ですが、20GBや40GBモデルなどの時代は3.5インチサイズのものと音の大きさはあまり変わらなかったのですが、ここ最近製造されたモデルのカチカチ音はかなり小さくなっている傾向です。そのため、電源を入れてもランプはつくが起動せず、カチカチ音も聞こえにくいために重症化が進むということも十分に考えられます。ノートパソコンの電源を入れても起動しない場合、タッチパッドあたりに耳を当てていただき、カチカチ音が聞こえていたらすぐに電源を落としてクイックマンへご相談いただくことをお勧めいたします。