データ復旧事例

異音がしてデータが見れなくなったポータブルHDD(WD Elements)からのデータ復旧(重度障害　カチカチと異常音　兵庫県西宮市　建設業)

投稿日：2021.03.31 更新日：2021.03.31

メーカー：WesternDigital製 (内蔵：WesternDigital製)
型番：WD Elements (内蔵：WD5000LPCX)
症状：異音が発生しデータが見れなくなった
障害：重度障害
費用：99,800円(＋税)～
期間：2日程度

※オプション料金別

お客様より

事務所と自宅の間でデータの持ち運びをするために使っていたポータブルハードディスクです。ある日事務所のパソコンにUSBで接続したところ異常音が鳴り出していつもなら出てくるパソコンの画面表示も出てこなくなっていました。怖くなったのですぐにUSBを抜いて、パソコンを再起動した後にもう一度試してみたのですが同じ状況です。仕事の大事なデータがたくさん入っていますので何とかデータを復旧してほしいです。

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診断の結果

2.5インチハードディスクを取り出し、専用機器で通電確認を行いました。通電直後から「カチカチ」という異常音が発生することを確認しました。データの読み書きを行う磁気ヘッド部品に何らかの障害が発生している可能性が高い為、データ復旧をするためにはハードディスクの分解を伴う重度障害処置が必要であると判断しました。

復旧作業にチャレンジです

クリーン環境にてお預かりした2.5インチハードディスクの分解作業を行いました。障害機器の磁気ヘッドを取り外し、ドナーハードディスク（障害品と同じ型番・製造年月・生産国）から取り外した磁気ヘッドに交換しました。ハードディスクの組み戻しを行い、専用機器で認識・制御ができるかを確認した結果正常動作を確認できました。クローン作業・解析作業を行いデータが確保できる状態へと進めることもできました。

復旧作業の結果

復旧できたデータを当社環境にて確認した結果、30個中30個正常にファイルを開くことができました。お客様にもデータリストというフォルダ構成やファイル名を確認するものをメールでお送りし、復旧できていそうか確認いただきました。確認の結果、ほとんどのフォルダやファイルが復旧できていると判断いただけましたので重要なデータのオープン確認を実施しお客様にご納品いたしました。

担当技術者より

今回のお客様は、重要なデータの持ち運びのためにポータブルハードディスクをご使用されているとのことでした。データの持ち運びのために使用することは正しい使い方でしたが、問題があるとすればポータブルハードディスクの中だけにしかないデータがあることです。ポータブルハードディスクをメインの保存メディアにするのではなく、あくまで一時的にデータを保存するものとしてポータブルハードディスクやUSBメモリ等を使用する方法を強くお勧めいたします。