データ復旧事例

ピッピッピッピッと異音のするハードディスからのデータ復旧(重度障害　ピッピッピッピッと異音がしてモータが回転しない　神戸市長田区　建設業)

投稿日：2021.03.13 更新日：2021.03.13

メーカー：SUMSUNG製
型番：ST２０００LM003
症状：パソコンに認識しない、ピッピッピッピッと異音が発生してモータが回転していない
障害：重度物理障害
費用：99,800円(＋税)～
期間：約1週間

※オプション料金別

お客様より

仕事で使用しているポータブルハードディスグがパソコンに認識しななりました。最近、パソコンから認識が外れることがありUSBのケーブルを接続し直すとパソコンで認識が戻っていましたが、今回は接続をし直しても全く認識しません。パソコンに詳し方に内蔵されているハードディスクを取り外してみてもらいましたがピッピッピッピと異音がしていて物理障害が発生している可能性があるとのことでした。作り直しができない図面（CAD）のデータが保存されているので何とかデータの復旧をお願いします。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

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診断の結果

店頭にお持ち込みいただいた障害ハードディスクを専用機器で診断しました。お客様のご申告通り、「ピッピッピッピ」という異音が発生していることを確認しました。ハードディスクのモータも回転しておらず、データ復旧を行うにはハードディスクの分解作業を伴う重度障害向けの処置が必要と判断しました。

復旧作業にチャレンジです

ハードディスクの分解時に塵ホコリが混入しない、クリーン環境でハードディスクの分解作業を実施しました。ハードディスクの内部ではヘッドパーツがプラッタに接触しモーターの回転を止めてしまっている状態、「ヘッド吸着」と呼ばれることの多い状態でした。プラッタに吸着したヘッドパーツをもとの状態に戻した後にヘッドパーツの交換を行いました。その後、専用機器で起動を確認したところ認識させることができたのでクローン作業を実施し、作成したクローンハードディスクからデータの抽出作業を実施しました。

復旧作業の結果

全体に対して1パーセント未満の割合ですが、クローン作業時に不良セクタと呼ばれる読み取りのできない領域が残った状態だったので、データの確認は慎重に実施しました。お客様より最も重要なフォルダやファイル名をお伺いした上で、重要なデータを重点的に確認した結果、オープン確認を実施した30点中30点のファイルが正常に開けることが確認できました。ご納品時に店頭でお客様にもご確認いただき必要なデータの全てが正常に復旧できているとご判断をいただき、ご納品をさせていただきました。

担当技術者より

通常ハードディスクが動作を停止する際には、ヘッドパーツが待機位置に戻った上でモータが減速しはじめますがパソコン上で突如認識が外れた場合には今回のような症状が発生することがあります。パソコン上で認識が切れるといった症状が発生する際には、ハードディスク障害が発生しても対応できるようバックアップをお取りいただいた上で作業を行うことをおススメいたします。