データ復旧事例

WesternＤigital製ハードディスク(WD40NWZW)のデータ復旧事例(物理障害不良セクタ発生大阪府枚方市営業支援業)

投稿日：2020.10.20 更新日：2020.10.20

メーカー：WesternDigital
型番：WD40NWZW
症状：不良セクタによる読み込み不良
障害：物理障害
費用：49,800円(＋税)～
期間：1週間前後

※オプション料金別

お客様より

エクセルやワード、PDFなどの文書系のデータや写真のデータを保存しているハードディスクです。先日から突然中のデータが読めなくなってしまい困っています。梅田大阪駅前店持ち込んでの診断をお願いしたいのですが、可能でしょうか？

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診断の結果

専用機器にてハードディスクの診断を行ってみたところ、不良セクタが発生して読み込みが不安定になったため、物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

専用機器ハードディスクを接続してクローン作業を開始しました。一定の周期で不良セクタが発生していたため、対象のヘッドの読み込みを中断させ、正常に稼働しているヘッドのみを使用してクローン作業を継続していきました。1度目のクローン作業にて80%程度の領域取得に成功しました。負荷調整を行って読み込みを中断させていたヘッドの染み込みを行った結果、全体のデータ領域に対して99.98%の領域取得に成功しました。クローンディスクの論理領域へのアクセスを行ってみましたが、データの存在を確認できなかったため、解析作業を行い、その結果確認できたデータを一時取得しました。取得データを30ファイルほどランダムにオープン確認を行ってみましたが、30ファイルすべて開くことが確認できました。

復旧作業の結果

一時取得したデータをお客様に最終確認を行っていただきました。お客様に確認いただいた範囲内でも破損したデータはありませんでした。復旧作業としては成功と判断していますが、復旧したデータの量が書き込み可能なデータ量の95%ほどに達していたため、オープン確認の範囲では正常に開けるデータばかりでしたが、破損データも混ざりこんでいることを十分に理解いただいたうえで、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

ここ最近、4TB以上の大容量のハードディスクに対してのデータ復旧のご相談をいただくことが多いです。不良セクタがなければ、データ破損の発生は、まず起きていないという流れでデータのお渡しを行いますが、不良セクタが発生してしまっていると、どうしても潜在的なリスクをご理解いただいたうえでのデータのお渡しになります。ご理解をよろしくお願いします。