データ復旧事例

【箕面市データ復旧事例】突然認識しなくなった！バッファロー製ポータブルハードディスク(HD-PHC160U2)のデータ復旧に成功(大阪府箕面市建設業)

投稿日：2020.10.06 更新日：2024.11.16

メーカー：バッファロー(内蔵：WesternDigital)
型番：HD-PHC160U2(内蔵：WD1600BEVS )
症状：認識されない
障害：重度物理障害
費用：99,800円(＋税)～
期間：1週間

※オプション料金別

お客様より

かれこれ10年くらいになるでしょうか。仕事で使用しているデータの中でも個人的に特に重要なデータを保存していました。先日パソコンにつなぐと、まったく認識しなくなっていて、カチカチといった感じの音が聞こえていました。ハードディスクは壊れるようなものではないと思い込んでしまっていて、バックアップなどは一切ありません。エクセルやワード、パワーポイント、PDFなどのデータを保存しています。梅田大阪駅前店での持ち込み診断を希望します。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

診断の結果

データ復旧専用機器にてハードディスクの診断を行いました。通電開始時からカチカチと異音が発生しデータ領域にアクセスする事が出来ません。モーターの回転音もかなり大きい状態でした。重度物理障害での対応を行うことをお客様にご案内しました。新たなプロジェクトの工程管理表や予算組に過去の資料がどうしても必要で急いでいるとのご要望を伺いました。遅くとも10日後には必要との事でしたのでお急ぎプランでお見積りしたところ、正式にご依頼を頂きました。早速作業着手します。

復旧作業にチャレンジです

当社内にあるクリーンブースでお預かりしたハードディスクの開封を行います。プラッタというデータが書き込まれている磁気ディスクを確認したところ、目視の範囲内では特に目立った傷は確認できませんでした。またモーターも正常に回ってくれそうだったため、全く同型式で同時期に製造された正常動作品からパーツを移植する作業を実施することにしました。正常に磁気ヘッドが動作することを確認したのでデータ復旧専用機器でクローンディスクを作成します。すべてのデータ領域からデータを回収するまで何回かのヘッド交換を行い、最終的に99.9%以上のデータ回収に成功しました。クローンディスクの論理領域へのアクセスを確認してみると、フォルダやファイルの構成が確認できたため、データの確保を行いました。確保したデータを20ファイル程度のランダムオープン確認を行ってみると、19ファイル正常に開くことができ、1ファイルだけ破損状態であったころを確認しました。

復旧作業の結果

確保したデータをお客様にご確認頂く様、梅田大阪駅前店に再度お越し頂きました。すべてのデータを確認頂く事は難しいですが、最重要データから優先順位の高いものを中心にご確認頂くと、次のプロジェクトの資料作成に必要なデータが全て開くと言う事で喜んで頂きました。「本当に助かりました。ありがとう」と言っていただき、こちらも嬉しくなりました。確保したデータを納品用媒体にコピーし郵送で納品を行いました。無事納品データが届いたと言う事で改めてご連絡頂き、再度感謝の言葉を頂きました。本件はこれで案件終了となりました。

担当技術者より

ハードディスクの製造時期からでは既に10年以上されていた媒体でした。おおむね5年と言われているハードディスクの寿命ですが、個体差はありますが20年近く使用できていたハードディスクもあります。そのため、長期間メンテナンスなどを行わずにパソコンなどを使用されていると、障害は突然発生するため、壊れるはずのないものが壊れた、原因を知りたい。といった質問をいただきます。パソコンは壊れにくい頑丈な機械ではなくトラブルがいつ起きてもおかしくない精密機器であることを大前提に考えていただいて、トラブルに対するリスクの低減を行っていただくのが一番良いかと思います。