クイックマンからのお知らせ
水没ハードディスクでやってはいけないこと
データ復旧のサイトを見ていると、”水没”というワードがどこかしらに必ずあります。
水没という言葉のイメージでは、例えば洪水でパソコンが完全に水に浸かってしまった
であったり、津波被害で海水に浸かってしまったというイメージがあろうかと思います。
私どもでは、それ以外にも、ノートパソコンの上でコーヒーをこぼしてしまった、
大雨による雨漏りが機械にかかって壊れてしまった、といった内容でも水没案件として
扱います。
今回は、これは水没案件では?と思われる機器に対してのデータ復旧方法やお持ち込み
いただく前の処置などについて紹介できればと思っています。
1.水没案件とは?
データ復旧における”水没”とは、水分などを含む何かによってパソコンやサーバーが
壊れてしまった状態を指します。浸水状態によっては、ハードディスクの洗浄作業が
発生するため、重度物理障害という診断の結果であってもいつもの重度物理障害対応と
対応の内容はかなり変わってきます。
2.水に濡れるとハードディスクはどうなるの?
ハードディスクに水道水や海水などが付着していわゆる濡れているという状態になったとき、
付着した水分は錆の原因になります。ここまでは当たり前の話ですよね?この錆の原因は、
水の中に含まれる水分子以外の不純物で、基板上の金属などと結びついて錆となります。
また時には、パソコンなどの基板上でショートさせる原因となり、非常に危険です。
もちろんハードディスクに水分が付着すると、ハードディスクをショートさせる
危険な状態になります。見た目は問題がない感じだが実はハードディスク内部に水が溜まっていて
通電させたら大変なことになったということもあります。絶対に通電しないでください。
3.ハードディスクが水没してしまったら・・・
答えとしては”現状維持に努めてください”です。ただし、ノートパソコンなどのバッテリーが
機器に付属されているものは必ず外してください。ハードディスクを取り出せるのであれば、
取り出してください。取り出したハードディスクをよく湿らせたタオルなどで包んで、
ジッパー付きのビニール袋に入れて保管してください。もしくは郵送して下さい。
ここまではデータ復旧を行っているサイトでよく案内をされています。
実は、水没案件で初期診断の依頼をいただいたお客様からよく言われることが、
“まだハードディスクが湿ってるから、乾いてから送ります”という一言です。
濡れたままでは水浸しになることを心配されてお声がけいただくのですが、お預かりしてから
そのままで通電作業などは行えないため、不純物や水滴などの付着をまず確認しなければなりません。
理由は、前述の2にて上げた錆などもそうなのですが、ハードディスクの状態によっては、
制御基板や開封しての内部清掃などが発生するため、ハードディスクは濡れたままで
お預かりできるほうが作業が円滑に進みます。ただ、自然災害時に避難されていて帰宅したら
泥まみれの乾ききった機器もあるため、すでに乾いてしまっていた場合は、その旨を
伝えていただければ結構です。
4.水没して泥まみれになったハードディスクは・・・
ズバリ!水で洗います。一言で水といっても洗浄用の特別な水を使用しています。
ご存じの方もおられると思いますが、水自体は簡単に電気を流す物質ではありません。
水の中に溶け込んでいる様々な不純物(○○イオンみたいな電解質)を介して電気が流れているので、
その不純物を除去した水を使用してパーツ上の汚れを落としていきます。
一通りの洗浄作業が完了したところで、元通りに組みなおし、専用機器を通しての診断を
行っていきます。
5.最後に
以下の列挙する内容をご協力いただければ、作業をスムーズに行うことができます。
・バッテリーなどの電力を供給する部品を外す。
・絶対に通電しない。
・できる限りハードディスクを取り出し、湿らせたタオルでくるみ、ビニール袋に入れる。
以上の3点を守っていただくだけで、データの復旧率が上がることあります。
そのうえで、私どもクイックマンへフリーダイヤルよりご相談くださいますよう
よろしくお願いいたします。
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