データ復旧事例

起動しなくなった一体型デスクトップパソコンからのデータ復旧(大阪市東成区　小売業)

投稿日：2020.04.14 更新日：2020.04.14

メーカー：東芝
型番：dynabook Qosmio D710/T6AB
症状：電源ボタンを押しても反応がない
障害：物理障害
費用：49,800円(＋税)～
期間：1週間程度

※オプション料金別

お客様より

契約している会計士さんに使ってもらうためのパソコンで、月に数回しか使うことがありません。先日会計士さんが来られ、パソコンの電源を入れようとしたのですが、起動しないと言われ困っています。中に会計データがあるため、仕事の会計処理ができずに困っています。できるだけ早めにデータがほしいです。

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診断の結果

専用機器にてハードディスクの診断を行いました。ほどなくして不良セクタと呼ばれる読み込みができない領域が不定期に発生していることを確認しました。フォルダの構成を確認することができる状態でしたが、簡単にファイルチェックを行うと、ファイル破損が発生している感じでした。物理障害での対応が必要であると判断し、お客様に案内を行いました。

復旧作業にチャレンジです

専用機器を使用して障害機器のクローン作業を実施しました。読み込みができない部分はハードディスクに対する読み込み不可の調整を行い、99%以上の領域の情報取得に成功しました。フォルダの構成などの改めて確認を行ってみたところ、初期診断時には破損していたデータが問題なく確認できる状態でした。データの一時確保を行い、お客様に確認を行っていただくことにしました。

復旧作業の結果

もともとファイル破損が発生しているデータがあることはお客様にも確認いただいていたため、破損データを中心にデータの確認を行っていただきました。必要データのごく一部にやはりファイル破損がありましたが、やり直せばなんとかなるということで、復旧成功と判断いただき、データをお渡ししました。

担当技術者より

不良セクタが発生するハードディスクですが、データ復旧の専門業者が使用する機材を使用することで、不良セクタとして認識されている領域であっても正常に読ませることができることがあります。そうすることで、お客様のデータの復旧率を少なからず上げることができます。ただしハードディスクに対する高負荷な作業になるため、ハードディスクの状態によっては、障害が重症化することもまれにあります。