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データ復旧業者がだす診断結果(見積)の嘘、本当!?【7つの実例】
データ復旧業者が出す診断結果にはわかりにくいものが多いです。
難しい作業に見せかけるため、わざとややこしい書き方をしている場合もあるかと思います。
例えば、、、
『診断の結果、正常認識不可を確認しました。
復旧作業には、
基板上よりメモリーチップの分離後、
専用の機材にてイメージの取得、
論理領域の分析およびデータの結合後、
論理領域の復旧作業が必要です。
重度物理障害と診断致します。』
これはUSBメモリの例ですが、簡単に言うと、、、
『認識しないのでチップを剥がして解析作業が必要です。重度障害です。』
ということを難しく言っているだけです。
このようにデータ復旧業者の見積は小難しく書いている場合が多いのですが、
注意が必要なパターンもありますのでいくつか例をあげてみたいと思います。
1.磁気ヘッド(読取装置)の損傷によるメディア(データ記録面)損傷の可能性
これはHDDで異音がする場合やHDDをパソコンで全く認識できない場合に多い診断結果です。
この場合、HDD内部の磁気ヘッドが壊れている為、部品交換が必要です。
業者によって呼称は違いますが、重度物理障害・重度障害・物理障害などと言われます。
どの業者に持ち込んでも10万円を超える場合が多いと思います。
2.メディア(データ記録面)に円周状の傷
この場合、復旧不可もしくはできるにしてもかなり難易度が高いと思われます。
円周上の傷と書くという事は目視で確認できる傷である可能性が高く、
そこまで傷が深いと復旧できない可能性を覚悟してください。
復旧率98.xx%とか書いてる業者に出しても望みは薄いです。
ですので高額の作業費用は捨て金になる可能性が高いのでご注意ください。
ただ、それよりも問題なのはこの診断結果が診断段階で出ているということです。
円周上の傷が見えるという事はHDDを分解しているはずです。
データ復旧業者は開封痕があるHDDの復旧作業を嫌がります。
何をされているかわからないからです。
開封痕があると見積額を割増にする業者も多いです。
見積段階で分解する必要がある場合は稀ですので、、
普通の業者ですと見積提出後、金額了承を頂いてから分解します。
それを見積段階で分解するとなると、、、
何らかの悪意を疑ってしまいます。
3.論理障害
見積書で病名のようなイメージで記載される障害種別です。
簡単に書きますと『ソフトウェアの障害』です。
誤って消してしまったファイルの復旧や、誤フォーマット、パーティション破損などが代表的な例です。
機械的な障害が無いので少しパソコンに詳しい方ならフリーのソフトなどでチャレンジできますが、
原理をわからずにチャレンジした結果、復旧業者でも復旧できない状態になる場合も多いです。
相場的には数万円~10万円程度が多いかと思います。
4.物理障害
こちらも障害種別のひとつです。
『機械的な障害』という書き方がわかりやすいでしょうか。
磁気ヘッドの損傷や不良セクタ、基板損傷など物理的に損傷しているという意味合いです。
物理障害の場合、重度障害であれ、軽度障害であれ、PC-3000のような専用機材が無いと対応できません。
たまにクローン機などを使う業者がいますがお勧めできません。
相場的には数万円~30万円程度と業者や相場によって幅が広いのも特徴です。
5.重度の物理障害の為、復旧不可能
これも良く見かける診断結果です。
ただ、この書き方には2種類の意味が隠されている場合があります。
1つめは分解して中のプラッタ(データ記録面)を見た結果、円周状に傷が入っている為復旧不可能といった、
本当に障害度合いが酷いため復旧不可能と診断した場合が1つめです。
ただ、これも2.と同じくなぜ診断段階で分解しているのかという疑問は残ります。
2つめはそもそも分解作業などをおこなうノウハウや設備が無いために、
重度の物理障害=復旧不可能と案内している場合です。
この場合だと重度物理障害に対応可能な業者であれば復旧できる可能性があるということになります。
同じ文面ですがどちらなのかによって意味合いが大きく違いますので、
一度突っ込んで質問してみるのが良いかと思います。
6.時間が過ぎれば過ぎるほど復旧率が悪くなります!
これは見積書などの文面に書くことは無いと思いますが、
説明時にこういう言葉を聞いたというお話をお客様から耳にします。
このセリフは十中八九『嘘』です。
電源の入切を繰り返したりすることは症状が悪化する恐れがあるというのであればわかりますが、
時間とともに状況が悪くなることは余程な状況です。
お客様を逃さないためのセールストークだと思われます。
セールストークを否定するわけではありませんが、ほぼ嘘なので、、、
7.復旧可能です!
これも良く聞く言葉ですが印象操作に良く使われます。
『この症状だと復旧できる可能性が高いです。』
『この症状だと復旧できない可能性があります。』
どちらも同じ状態を説明した文章ですが、印象がだいぶ違うのがわかるかと思います。
復旧業者はなんとか受注しようとできるだけ印象のいい言葉を使おうとします。
また、ネガティブな言い回しを避けようとします。
どこがやっても復旧不可のHDDの場合でも、
他社さんで『大丈夫です!復旧可能です!』って案内してしまうので、
当社に持ち込まれて『これは復旧不可です。』とお伝えすると、
『他社ではできるといってるのにこちらではできないのか?』
って明らかに復旧不可の場合でもお叱りを受けるのが悲しいです。
この業界、正直者が損をするようで悲しい限りです。
さて、7つの事例を書いてみましたがご参考になりましたでしょうか?
皆様のデータが無事復元されます事をお祈りいたしております。
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嶌津 篤勝(しまづ あつかつ) 幼い頃から様々な機器の分解が大好きで、ハードディスクの分解組み立てスピードと正確さはクイックマン随一の分解スピードマスター。精度も高く、分解成功率はなんと90%以上!頼れる分解技術者です。 |
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