データ復旧事例
移設中に転倒したLinkStationからのデータ復旧
メーカー:バッファロー製
型番:LS-CH500L(500GB)
症状:データにアクセスできなくなった
障害状態:転倒によるヘッド稼働不調
お客様より
管理部門用に使用しているLS-CH500Lがあります。新入社員が来るということで、ついでに気分を入れ替えようと部署内で席替えを行いました。もともとLS-CH500Lを置いていたところが新入社員の席となるため、LS-CH500Lを移設しなければなりませんでした。席替えも終了しかけのころに、LS-CH500Lを動かすということにました。電源を落としてLANケーブルを抜きかけた時に、別のものがLS-CH500LにつながっているLANケーブルを引っ張り転倒させてしまいました。慌てて電源を入れ直してみましたが、電源のランプが点滅するだけで使用できません。何とかなりませんか・
診断の結果
LS-CH500LのHDDの診断を行いました。時折カチカチという音がしながらも何とか動いている状態でしたが、ディスクイメージの取得を開始すると、不良セクタが大量に発生し、物理障害での対応を行わなければならない状態でした。
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復旧作業にチャレンジです
ディスクイメージの取得を開始しました。カチカチと音が鳴るごとに止まるような感じで、ディスクイメージの取得完了までにほぼ1週間かかってしました、取得したイメージにあったデータは無事開くことができ、最終確認を行っていただき、復旧データとしてお渡ししました。。
復旧作業の結果
不良セクタがたくさんありましたが、データ領域には大きな影響がなかったため、復旧率は90%程度ではと判断しています。
担当技術者より
HDDは精密機器であるため、少しの衝撃で全く使い物にならなくなるということがあります。デザイン的に立てて使うことがイメージされることが多いですが、今回のような構成HDDが1台場合は、設置イメージなどを気にせずに薄手の滑り止めマットの上に設置するなどの工夫をされた方が、衝撃系のトラブルに対しての耐久性が高いです。
まとめ
2台以上のHDDで構成されるNASや外付けは非常に安定性が高いですが、1台で構成されるNASや外付けは、設置方法によっては全く安定していません。見た目も大事ですが、失ってはいけないデータがあれば、どうすれば守れるかを一番に考えていただければと思います。
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