データ復旧事例

【宝塚データ緊急出張復旧事例】メンテナンス中にアクセス不可！RAID崩壊したSynology製NASから復旧成功！（宝塚市　税理士法人）

投稿日：2024.10.28 更新日：2024.11.15

メーカー：Synology製
型番：DiskStation DS1522+　容量：2TB×4
症状：アクセスできない
障害：RAID障害
期間：1週間

宝塚データ緊急出張復旧事例　お問合せ内容：NASのHDD交換後にアクセス不可

宝塚市の税理士法人様より、NASの即日出張対応が可能なデータ復旧業者を探した結果、弊社にご相談いただきました。業務用NAS（Synology製 DiskStation DS1522+）でRAID5を構成し、大切な顧客データを保存していたとのことですが、NASからのアラームメッセージでNAS内に障害が発生したと表示され、指示通りHDD交換後にNASを普段の様に使っていると反応が遅く一度再起動を実施後正常に動作出来ず、NASへのアクセスができなくなったとのことです。パソコンのサポート業者に対応を依頼されたものの解決できず、できる限り早急な復旧が必要との事で、弊社にご連絡をいただきました。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

宝塚データ緊急出張復旧事例　診断結果：NAS本体基板の障害と判断

すぐにデータ復旧機器を用意しお客様の元へ向かいました。現地にてデータ復旧専用機器を用いた診断を行ったところ、交換された新しいHDDにはほとんどデータが入っていないことが判明しました。さらに、既設のHDD3台のうち1台に不良セクタが発生しており、これが障害の直接の原因であると判断しました。おそらくリビルド（RAID再構築）中に高負荷がかかり、途中で障害が発生したことでRAID自体が崩壊してしまったと考えられます。このため、通常の操作ではNASにアクセスできなくなっていました。全体で４～５TB程度のデータが保存されているとの事で緊急で必要なデータを先行納品し、他のデータは神戸三宮ラボに持ちかえりデータの確保を行う事をご提案すると正式にご注文頂きました。

宝塚データ緊急出張復旧事例　復旧作業：RAID障害復旧機器で仮想RAIDの再構築に成功

まず、不良セクタが確認されたNAS内蔵HDDを専用機器で丸ごとクローニングし、障害発生前の状態を再現する準備を整えました。次に、クローンしたHDDと、元のNASに搭載されていた残りの正常なHDD2台を使い、専用機器上で仮想的なRAIDを構築しました。この仮想RAIDから優先度の高い顧客データを確保し、即日レンタルHDDに保存して先行納品を行いました。

その後、残りの全データを確保するため、弊社の神戸三宮ラボに持ち帰り、精密なデータ保全作業を進めました。最終的に、合計4TB以上のデータを無事に復旧することができました。データの一部は破損の痕跡が見られましたが、解析パターンをかける事で、重要なデータを含め全て問題なく復旧する事ができました。

宝塚データ緊急出張復旧事例　作業結果：お急ぎで必要だった過去に作成したCADデータも復旧成功！

お預かりから3日後、お客様先を再度訪問し、復旧したデータの確認を行いました。NASに保存されていた顧客名簿や会計データなど、税理士法人様にとって特に重要なファイルが全て正常に開けることを確認いただき、無事納品を完了しました。今回のスピード対応と復旧結果に、大変ご満足いただけた様子でした。「最初はもうデータが戻らないかと心配でしたが、迅速な対応のおかげで業務への影響を最小限にできた」と感謝のお言葉をいただきました。

宝塚データ緊急出張復旧事例　技術員より

RAID構成のNASでも、HDDの交換やメンテナンス時には十分な注意が必要です。特にRAID5は、1台のHDDが故障してもデータを保持できますが、2台目のトラブルが発生するとRAIDが崩壊するリスクがあります。今回のような障害を防ぐために、HDD交換後のリビルド中にNASへアクセスする事を控えてください。また、NASのバックアップはRAIDだけに頼らず、定期的に外部ストレージへのバックアップを行うことをお勧めします。