データ復旧事例

【TVで紹介】亀有受付店よりデータ復旧依頼　落下後PCで認識できない外付けHDDからデータ復旧に成功（東京都台東区　小売業）

投稿日：2024.10.25 更新日：2024.11.08

メーカー：I-O DATA製
型番：HDCZ-UT1KC　容量：1TB
症状：認識されない
障害：重度物理障害
期間：10日間

亀有受付店よりデータ復旧依頼　お問合せ内容：落下後異音が発生し認識できない

亀有受付店への持込み以来のご相談を頂きました。状況をお伺いすると、小売業をされており商品画像や受発注などの書類データを保管しているそうです。機種はI-O DATAから販売されている外付けHDD HDCZ-UT1KCとの事でした。使用中にUSBケーブルが外れて床に落ちてしまったそうです。その後再接続し使用しようとした所、認識できなくなったとの事でした。お近くのパソコン修理会社に連絡した所、HDCZ-UT1KCは異音がしている為重度物理障害が発生している可能性が高く専門業者に任せた方がいいとの事で何社かご相談された後に当店を見つけて下さったそうです。

それ以上パソコンに接続するとデータが書き込まれているプラッタと言う部品に傷が入り修復できないエリアが広がってしまう可能性がある事をお伝えし亀有店にお持ち込み頂く事になりました。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

亀有受付店よりデータ復旧依頼　診断結果：磁気ヘッド損傷による重度物理障害と診断

お預かりしたHDCZ-UT1KCが亀有受付店より着荷し、すぐに診断を行いました。外装を取外してデータ復旧専用機器に接続し確認すると、通電は確認できるものの異音が発生してPCから認識できない事が分かりました。

重度物理障害はHDDの分解や内部部品の移殖などの作業が必要となる障害になります。HDDは分解や修理される事を想定されていない機器になる為、修理部品は販売されていません。そのため、正常に動作している機器の部品を移植しまずは動く様にする必要があります。

またHDDにとって微細な塵でも大きなトラブルになる原因になる為、クリーンブース内での作業が必須となります。その上で細かな作業が必要になる為、高い技術力も必要になります。

当店にはそれらの設備と経験豊かな技術者が在籍しており、対応可能な重度物理障害と診断しお客様にご案内致しました。

当店に設備している専用機器を用いてHDCZ-UT1KCの復号化が可能であるので復旧できる可能性がある事をお伝えしました。

亀有受付店よりデータ復旧依頼　復旧作業：磁気ヘッドの移殖と高精度のクローン作製に成功

正式にご依頼を頂いたので早速作業に取り掛かります。まずはクリーンブースでドナーHDDを分解し、磁気ヘッドを取り出します。そしてお預かりしているHDDを分解し、損傷している磁気ヘッドを取外しドナー磁気ヘッドを移植します。

次に再度専用機器に接続し動作確認を行います。無事動作確認できましたがプラッタと呼ばれるデータが保存されている部品に不良セクタが発生している事が分かりました。不良セクタはデータが書き込まれるエリアに発生している物理的な障害で、通常のPCは不良セクタが発生しているデータ領域をうまく読み込む事が出来ません。その為障害HDDのクローンを作製します。

専用機器でHDDを制御し出来るだけ高い精度でクローンディスクを作成します。障害の発生していないデータ領域からクローニングを行い、障害が発生しているデータ領域は読込みスピードや時間を変更し、出来るだけ取り残しなくデータをクローニングします。最終的には99%以上のデータをクローニングする事に成功しました。

最後にクローンディスクからデータを納品用媒体に確保していきます。無事全てのデータを確保する事が出来たのでお客様にリモートでデータの確認をして頂く様ご連絡致しました。