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【神戸市中央区データ復旧事例】リビルド中に正常に動作出来なくなった複合障害を起こしているTeraStationからデータ復旧に成功！（神戸市中央区　サービス業）

2024.10.09

メーカー：バッファロー製
型番：TeraStation WSH5411DN16W6　容量：4TB×4
症状：アクセスできない
障害：複合障害（RAID障害+重度物理障害+物理障害）
期間：10日間

【神戸市中央区データ復旧事例】お問合せ内容：HDD交換後にアクセス出来なくなった

神戸市中央区でサービス業を営むお客様より、店舗への持ち込みでご依頼をいただきました。お使いの機器は、バッファロー製のNAS「TeraStation WSH5411DN16W6」で、4TBのHDDが4台搭載されているRAID6構成のNASです。お客様のNASは、業務データや顧客情報の管理に使われており、非常に重要な役割を果たしていました。しかし、以前から1台のHDDが故障しており、残りの3台で稼働している状態でした。さらに2本目のHDDが故障してしまい、HDDを交換後突然NAS全体がアクセス不可となってしまったとのことです。メーカーのサポートに問い合わせたところ、すぐには対応できないとの回答を受け、業務に支障をきたすため、当社に連絡をくださいました。

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【神戸市中央区データ復旧事例】診断結果：リビルド中のアクセスで負荷が高くなりRAID崩壊を起こした

お預かりしたNASの内蔵HDDをデータ復旧専用機器で詳細に診断したところ、2つの問題が発見されました。まず、RAIDを構成する4台のうち、1台が既に故障していたため、残りの3台で動作していましたが、そのうちさらに1台が故障し、HDDを新しいものと交換されたとの事でした。その後リビルド中にNAS全体がアクセス不能に陥ったことでした。恐らくリビルドで負荷が高くなり、既存のHDDにも障害が発生したと考えられます。さらに診断を進めた結果、2台の既存HDDのうち1台には不良セクタが多数存在しており、データが部分的に損傷していることが判明しました。また、もう1台は磁気ヘッドが経年劣化により弱っており、正常に動作しないヘッドがある事が分かりました。こうした状態では通常の復旧作業は難しく、重度物理障害とRAID崩壊のダブルトラブルに対処する必要がありました。ヘッドの移植作業とRAIDの再構築が必要だと判断し、お客様にご報告の上、作業を進めることとなりました。

【神戸市中央区データ復旧事例】復旧作業：磁気ヘッドの移殖及び精密なクローンディスクの作製に成功

まず、不良セクタが確認されたHDDについては、専用機器を使用して可能な限りデータを読み取り、精度の高いクローニング作業を行いました。不良セクタの部分を避けながらデータのコピーを進めるため、通常よりも慎重な対応が求められました。次に、磁気ヘッドが劣化していたもう1台のHDDについては、クリーンブースでのヘッド移植作業を実施しました。クリーンブースは無塵状態を保つ作業環境で、非常に繊細な部品であるヘッドを正常なものと交換しました。この作業後、更に動作できるようになったHDDをクローニングし、クローンディスク2台で仮想RAIDを構築する準備を整えました。

仮想RAIDの構築では、通常のRAIDシステムを再現する形で、失われたデータの整合性を保ちながら復旧作業を進めました。RAID6は、2台までのHDD障害に対応できる冗長性がありますが、今回のように複数の障害が重なった場合でも、データ復旧が可能です。仮想RAIDを構築し、RAID内のデータ領域からファイルを抽出しました。この過程で、全ての重要な業務データを無事に回収できる見込みが立ちました。

【神戸市中央区データ復旧事例】作業結果：お急ぎで必要だった重要データを含めたデータが復旧！

復旧作業が完了した後、回収したデータをランダムに確認しました。業務に必要なファイルや顧客情報、各種設定データが全て無事に復元されていることを確認しました。復元したデータを新しいHDDに移行しました。

その後、お客様に復旧データの確認をしていただき、全ての重要データが無事に復元されていることに非常にご満足いただけました。「メーカーサポートではすぐに対応できないと言われたため、大変焦っていたが、クイックマンに依頼して本当に良かった」と感謝のお言葉をいただきました。業務の遅延も最低限で済んだとの事で、迅速な対応ができたことに、お客様は非常に喜んでくださいました。

【神戸市中央区データ復旧事例】技術員より

今回のようなRAID崩壊や物理障害を未然に防ぐためには、いくつかの対策が有効です。まず、定期的なバックアップの実施が最も重要です。RAID自体はデータの冗長性を持っていますが、RAIDが完全ではないため、外部ストレージやクラウドを利用して定期的にデータをバックアップすることをお勧めします。また、HDDは消耗品であり、経年劣化により故障する可能性が高くなります。HDDを定期的にモニタリングし、異音やアクセス速度の低下などの兆候があれば、早めに交換することが重要です。RAID構成を使っている場合でも、1台が故障した時点で早急に交換し、すぐに修復作業を進めることが必要です。さらに、重要なデータを取り扱うシステムには、RAIDの監視ツールを導入して異常を早期に検知するシステムの構築を検討することも有効です。