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【TVで紹介】UPSが動作せず！停電からの電源復旧後アクセス出来なくなったプライマジーからデータ復旧に緊急対応で成功！(神戸市灘区　サービス業）

2024.10.07

メーカー：富士通製
型番：PRIMERGY TX1330 M4　容量：4TB×4+1TB
症状：認識できない
障害：RAID崩壊
期間：4日間

灘区緊急データ復旧事例　お問合せ内容：落下後、HDDを認識できなくなっていた

神戸市灘区でサービス業を営むお客様より、当店に富士通製のサーバー「PRIMERGY TX1330 M4」をお持ち込みいただきました。サーバーにはWindows Server 2019がインストールされており、RAID10構成の4TB×4台のハードディスクで運用されていました。先日事業所電源工事の電圧切り替えが必要だったためブレーカーを落としたのですが、UPSをつけているので問題いないとそのままブレーカーを工事業者に落としてもらいました。その後電源復旧後にサーバーにアクセスできなくなり、出来るだけ早い対応を希望されました。UPSのバッテリーが消耗していたことが原因で、正常にサーバーを終了させる事が出来ていなかったとの事。業務が完全に停止したため、遅くても10日以内にはデータを復旧してほしいと強い要望がありました。

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灘区緊急データ復旧事例　診断結果：突然の電源消失でRAID崩壊発生と診断

お預かりしたHDDをデータ復旧専用機器を用いて早速診断したところ、データ領域にアクセスする事が出来ない事が分かりました。尚且つハードディスク内部から電子音のような音を確認しました。この音の確認でヘッド吸着という物理的な障害が発生していると判断しました。ヘッド吸着とは、ハードディスクのデータを読み取る部分がディスク表面にくっついてしまう状態であり、これによってディスクが回転できず、データの読み書きが不可能になります。また、ディスク上には不良セクタ（データが破損している領域）が発生している可能性もあり、これもデータ復旧を困難にする要因となっていました。HDDの状態から判断すると、一般的なソフトウェアによる復旧は不可能であり、クリーンブース内での専門的な物理作業が必要となることをご説明しました。お客様には復旧の可能性と作業内容、また、1週間程度の納期が必要であることをお伝えし、ご了承いただいた上で作業に取り掛かりました。

灘区緊急データ復旧事例　復旧作業：磁気ヘッドの移殖及び精密なクローンディスクの作製に成功

復旧作業は、専用のデータ復旧ツールを使用して進めました。まず、すべてのディスクの状態を個別にチェックし、各ディスクが正常に動作していることを確認しました。次に、RAIDのメタデータに問題があることが分かったため、RAIDの再構築を実施しました。再構築作業は非常に慎重に行い、ディスクの構成情報を再解析しながらRAID10の状態を仮想的に再現しました。RAID構成が正常に再現された後は、データの一部にアクセスができるようになり、そこから安全にデータを抽出しました。この段階で、全ての重要なデータを確保することができたため、お客様の大切な業務データが復旧できたと確信しました。最終的に、復旧したデータを新たなストレージに確保し、納品用媒体として提供する準備を整えました。作業はスムーズに進行し、お客様のご希望通り、10日以内に復旧を完了させることができました。

灘区緊急データ復旧事例　作業結果：最重要データを含めたすべてのデータが復旧！

データの復旧が完了した後、お客様にご来店いただき、復旧したデータの確認を行いました。最も重要な業務データやシステムファイル、サーバー上のアプリケーションデータも全て無事に復元されており、問題なくアクセスできることが確認されました。お客様は「これで業務が再開できます」と大変喜ばれ、「予想以上に早く対応していただき、感謝しています」とのお言葉をいただきました。復旧後は、データのバックアップも含め、サーバーが正常に起動し、全ての機能が元通り動作することを確認し、納品しました。再稼働後も、在庫管理や顧客情報管理など、業務に欠かせないデータが全て正常に動作していることが確認され、お客様からの信頼も厚く、大変満足していただけました。

灘区緊急データ復旧事例　技術員より

今回のトラブルは、UPSのバッテリー消耗による電源の不安定さが原因でRAID崩壊に至ったものでした。今後このような事態を避けるためには、まずUPS（無停電電源装置）の定期的なメンテナンスとバッテリー交換が重要です。UPSが正常に機能しないと、サーバーやストレージに突然の電力供給停止が起こり、データ損失やRAID崩壊のリスクが高まります。また、重要なサーバーには定期的なバックアップ体制を整えることが不可欠です。外部のクラウドサービスや別のストレージにデータを定期的にバックアップし、万が一の際でも業務を迅速に再開できるような仕組みを作ることが重要です。さらに、RAID構成の監視ソフトウェアを導入し、異常が発生した場合に早期に対応できるようにすることも、今後のリスクを軽減する一つの方法です。