クイックマンからのお知らせ

阪急岡本データ復旧事例　フォルダが見えない…ランプが光り、アクセス出来ないLANDISKからデータ復旧に成功(神戸市東灘区映像制作)

2024.09.14

メーカー：I-O・データ製
型番：LAN DISK Z HDL-Z4WQ32D　容量：8TB×4
症状：アクセスできない
障害：複合障害（物理障害×RAID障害)
期間：10日

阪急岡本データ復旧事例　お客様より：前面LEDが赤点灯し、アクセスできない

阪急岡本駅近くの事業者様より緊急のデータ復旧相談を頂きました。

購入から６年ほど使っているLANDISKですが、先ほどアクセスできないことに気づきました。RAID5で構成されたLANDISKで、実は1月前に1台HDDが故障し交換が必要でした。交換しないとはいけないことはわかっていたのですが仕事にかまけてそのまま使い続けており今回のトラブルが発生しました。

近くのパソコン修理の店舗に連絡しましたがNASの対応はされておらず、すぐに対応いただける業者さんを探して電話していました。何社か連絡したのですが即日対応ではなく郵送対応ばかりでしたがクイックマンさんは店舗に持ち込み可能ということで連絡しました。

LANDISKの中には現在作成中のプロジェクトデータや素材データ、過去のデータを含めて重要なものが多く入っています。中でも1週間以内に納期が迫っているものもあり、1日でも早い復旧をお願いします。

神戸三宮ラボに直接お持ち込みいただければすぐに診断することが可能であることをお伝えすると、今から来店されることになりました。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

阪急岡本データ復旧事例　診断結果：物理障害が発生しRAID崩壊を起こしていると診断

岡本から急いで起こしになられたお客様からLANDISKをお預かりし、すぐに診断を開始しました。

内蔵HDDの内、4番HDDがすでに故障していたとのことで3番HDDがLED点灯していたとの事でした。3番HDDを取り出しデータ復旧専用機器に接続して診断を行います。内部に不良セクターが発生していることを確認しました。

セクターとはHDD内にある「プラッター」と言うデータを保存する部品にある最小記録単位です。そこに物理的な障害が発生することによって不良セクターになるのですが、経年劣化やその他の要因で不良セクターが拡大していきパソコンなどからデータを読めなくなるトラブルにつながります。

おそらく不良セクターが拡大したためNASからそのディスクを読めなくなり、RAID崩壊が起こった可能性が非常に高いです。

お客様にお伺いするとRAID全体の7割以上は使用中とのことで、最重要フォルダはRAID直下から2階層下にあるとの事でした。

8TBのHDDの為お時間がある程度はかかる予測が出来るが特急プランで対応させて頂ければ最重要データのみ先にお渡しすることが可能であることをお伝えすると特急プランで正式に依頼を頂きました。早速作業に取り掛かります。

阪急岡本データ復旧事例　復旧作業：クローン作製後、仮想RAIDの構築し最重要フォルダの先行納品に成功

まず初めに専用機器で不良セクタが発生しているHDDのクローンを作製しました。

不良セクターが発生しているデータ領域は先に述べたように一般的なコンピューター機器ではアクセスできません。クローン作製が可能と記載しているHDDコピー機器なども実際はその領域のデータを丸ごと読まずにスキップしてクローンしています。なのでどうしても大きなデータの欠損が発生してしまいます。

当店で使用しているデータ復旧専用機器は障害が発生しているデータ領域にも安定してアクセスする事が出来ます。また専用機器は磁気ヘッドを制御することが可能なので、パラメーターを調整しながら障害発生しているエリアからでもデータを回収する事が出来ます。はじめは障害が発生していない領域からデータを回収し徐々に負荷を掛けながら障害エリアのデータを回収します。8TBのHDDなので時間はかかりましたが、99.9%以上のデータを回収する事が出来ました。

次に既存のHDD2本と作成したクローンディスクを専用機器にすべて接続し、専用機器上で仮想RAIDを構築します。構築したRAID内から最重要フォルダを探して納品用のHDDに確保する事が出来ましたのでお客様にデータ確認にお越し頂くようご案内しました。

阪急岡本データ復旧事例　作業結果：納期が迫った最重要フォルダの復旧に成功

LANDISKをお預かりしてから5日目、再度お越し頂いたお客様に確保した最重要フォルダの中身をご覧いただきました。お持ち込み頂いたノートPCでプロジェクトファイルを含めたデータの確認をして頂きます。

確認頂いているお客様の表情が徐々に笑顔になっていき最後に「すべて問題ないです。本当に助かりました」とおっしゃられました。こちらもホッとしましたがまだ作業は続きます。先行納品データをお渡ししの故地のデータ確保を行いました。20TB以上のデータ容量のためかなり時間がかかりましたが無事確保する事が出来ました。

お客様に最後のご来店頂きデータ確認して頂きました。時間に限りがあるためすべてのデータの確認をすることはできませんが優先順位の高いデータからご覧頂きすべて問題ないと言う事で案件完了となりました。

納品用媒体をお渡しし、終了となりました。