データ復旧事例

【TVで紹介】神戸三宮ラボ事例：停電後故障してしまったQNAPからデータ復旧に成功！　(兵庫県神戸市東灘区倉庫業)

投稿日：2024.03.08 更新日：2024.03.08

メーカー：QNAP
型番：TS-431P HDD:2TB×4
症状：アクセス不可
障害：物理障害×RAID障害
期間：5日

※オプション料金別

お客様より　東灘区より故障したQNAPをすぐに持ち込みたい

東灘区内で倉庫業を営んでおります。事務所で入出庫の記録や管理報告書等の取引先向け書類と経理・人事などの社内用書類をユーザーごとにアクセス制限を設けて利用しているQNAPになります。建物のメンテナンスの為計画停電があったのですが、このQNAPの電源が落ちておらず、停電のタイミングで切れてしましました。電源復旧後、起動させたのですが赤ランプがつきアクセスできなくなりました。サポートに問い合わせした所、本体若しくはHDDが故障しているとの事でした。早急な復旧が必要ですがサポート窓口ではすぐに対応できないとの事で復旧業者を探してくださいと言われました。近くで即日対応できるところを探してクイックマンへ連絡致しました。すぐに必要なデータフォルダがあるので出来るだけ早く復旧して頂きたいです。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

診断の結果　QNAPの故障とHDDの物理障害が発生

ご連絡頂き、お急ぎとの事ですぐに東灘区からご来店頂きました。RAID5でご利用されていたとご申告頂きました。故障したQNAPをまず確認すると、赤ランプ点灯が変わらず発現している為、基盤若しくはファームウェアのエラーと判断致しました。内蔵HDDをデータ復旧専用機器につなぎ診断を行います。スロット番号順に確認していくと2番と3番に普通のコンピュータからはアクセスできない不良セクタが発生している事を確認しました。停電時に正常に電源が切られなかった為、経年劣化したHDD内に障害が発生したと推測しました。お客様に状況と復旧方法をご案内致します。

復旧作業にチャレンジです

お客様に現在の状況をお伝えし、復旧できる可能性がある事をお伝えしました。その場でご依頼を頂いたのですぐに取り掛かります。まずは不良セクタが発生しているHDDをクローニングします。不良セクタの量自体はそこまで多くないものの2TB×2本の為、クローン作製に丸1日要しました。精度の高いクローンを作る為、ヘッドの制御をしながら調整をします。最終的には99.99％以上の精度でクローンを作製する事が出来ました。作成したクローンディスクと障害が発生していないHDDをスロット順に接続しソフトウェア上で仮想RAIDを構成します。無事専用機器上でRAID5構成で組む事が出来ました。仮想RAID上から保存データを開く事が出来るかランダムに20ファイル程、早急に必要とご指定されたフォルダから開きます。無事すべて開く事が出来たので、指定フォルダを先行して納品させて頂きました。その後、残り4TB程のデータも別の納品用媒体に確保する事が出来ました。

復旧作業の結果

改めてお客様に来店頂きデータ確認を行って頂きました。確認頂いているこの瞬間が一番緊張する時間になります。問題なくデータが取得できているかと不安になります。しかし、お客様の笑顔を見て安心致しました。問題なく確認したデータが開けたと言う事でした。すべてのデータを確認する事はさすがに難しく1時間ほどデータ確認して頂き問題ないと判断いただきました。確保した納品用媒体をお渡しし作業完了となりました。

担当技術者より

RAIDで構成されていれば安心ですが、どうしてもまれにこのようなトラブルが発生する事があります。念のためNASに取ったデータをさらに外付けハードディスクなどでバックアップを取って頂くとより安心してお使い頂けると思います。突然のトラブルでメーカー様のサポートではすぐに対処できない場合もクイックマンであればお客様のご希望に沿う形で柔軟に対応させて頂きます。何かあれば一度ご相談ください。