データ復旧事例

赤ランプ点灯でアクセスできないNASからのデータ復旧事例　QNAP TS-431P　(神戸市中央区デザイン業)

投稿日：2024.03.04 更新日：2024.03.04

メーカー：QNAP
型番：TS-431P HDD:2TB×4
症状：サーバーにアクセスできない
障害：HDD障害 (物理障害+論理障害)
期間：3日

お客様より

社内で全社員が共有のファイルサーバーとして利用しているQNAPなのですが、突然アクセスできなくなりました。QNAPを確認すると通電はしているものの赤ランプが点灯しており、どのPCからもアクセスできません。販売店に確認したところHDDのエラーの可能性が高いとのことでした。特に異音などはありません。導入時は詳しい者に任せていたのですがすでに退社しておりどのような設定なのかも分かりません。納期が迫っている案件のデータがあり、取り急ぎそちらのデータが必要です。

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診断の結果

内蔵HDDを取り出しデータ復旧専用機器に接続しまずは無料診断を行いました。4台中2台に不良セクタが発生していることが確認できました。物理障害と診断をしさらにRAID崩壊している可能性があることをお伝えしました。

復旧作業にチャレンジです

物理障害を発生させているハードディスクに対して、専用機器でのクローン作業を実施しました。最初は不良セクタの発生していないデータ領域をクローニングし、その後障害が発生しているデータ領域を負荷をかけながらクローニングしていきます。最終的には99.9%以上のデータを取得することができました。次に4台のHDDを専用機器と接続しRAID解析を行います。こちらのQNAPはRAID5で運用されていることが分かりました。4台のHDDをソフトウェア上でRAID構築していきます。無事、元のRAID5で構築する事が出来たので、必要なデータファイルから先に確保しました。確保したデータをお客様に確認頂いた所、1つのファイルを除いて問題なく開く事が出来たので先行で納品させて頂きました。その他のファイルも確保しデータ確認していただきました。